音楽劇「ジェイド・バイン」に寄せて

音楽劇「ジェイド・バイン」開催に寄せて

2022年11月17日~23日
シアター1010にて開催される
音楽劇「ジェイド・バイン」

発表から約10日ほど経ち
様々な反応、応援をいただきとても嬉しい気持ちでいっぱいです。

作る側が全てを語るのはナンセンスですし
これからきっとまた、お話することもあると思います。
なのでまずは、ここまで解禁できたことへの感謝を。
本当にありがとうございます。

脚本と、コンテンツ全体をまとめる立場として参加させて頂いております。
本来舞台にはディレクターなんて立場の人はいないし
プロデューサーがいて脚本があって演出家がいて出演者がいて必要なスタッフがいれば開催できるものです。

今の舞台界隈は
原作ものとそれ以外、に大きく言えば分類されていて。

「そうじゃないけど、面白そう」を目指して
ここまで進んできました。ただただその一心で。

本来いらないところにこそ、本当は大事なものがたくさんあるんじゃないかって思う。

音楽劇「ジェイド・バイン」公式LINE画面

舞台界隈ではあまり聞かない公式LINEの活用も。
楽しみにしてくださる皆様のお気持ちにLINEという一番生活や肌に近いツールを通して11月まで私たちや作品が近くにいられたらいいなという思いです。

本来なら公演期間だけで終わってしまう”舞台”。
そうじゃなくて11月までのこの日々も、皆様にとって”楽しい”が増える時間になったらいいなと。
我々と一緒に歩んでくださればいいなと。

これはラジオ等でもお話したのですが、
約３年にも渡るコロナ禍で、今も連日連夜流れてくる公演中止のツイート。
興業側は「やらない」理由、お客様は「行かない」理由を見つけてしまう日々。
仕方ない、見つけなくてはいけないから。

私は、お客様が「行く」理由をちゃんと作りたい。
行かなきゃいけない理由でもなく「行きたい」と思ってもらえることを
作り手は決して諦めてはいけないんじゃないかと思う。

作品を、コンテンツを11月まで日々コツコツと作り続けることで見えないものが。ただ今ある空気に。振動して伝わればいいなと思います。

今回出演するキャストはきっと
表現をすることにキチンと魂をかけられる人々なのだと思う。
だから、私が好きな人たちしかいないんだ。

黒崎真音を筆頭に
ZAQちゃんやARATAさん、志村さん。
時代を謳ってきたアーティスト。

そして主演の前川優希筆頭に
舞台で芝居を創り上げることを愛する役者陣。

モノを作る技術＝愛。
そう実感するスタッフ陣。

少しずつスタートしたこの日々が。
作品の輪郭が少しずつハッキリしていって、
稽古がはじまって。
ライトを浴びた舞台セットに役者が立ち、音が流れたら。
どんな景色があるんだろう。
みんなどんな顔してるのかな。
とっても楽しみだな。

きっとここから先の道もまだまだ平板じゃなくて
いろんな道があるんだろう。

でも、キャストのため、作品のため、スタッフのため
そして「楽しみ」そう言ってくださるお客様のために生きる日々は悪いもんじゃない。
人生最高の贅沢です！

「私、原作者になりたいんだよね」
以前からそういう黒崎のことをずっと不思議に思ってた。
本を書きたい、絵を書きたい、ゲーム作りたいとかじゃなく
「原作者になりたい」
ちょっと変わった夢です。

彼女が生きてきた、日本が誇るアニメやゲームのポップカルチャー。
私が生きてきた、日本が誇る2.5次元等現代舞台を造る技術者たちの力を借りて。

掛け合わせて作るのは

小説でもアニメでもゲームでもない。
「原作」それは世界を創ること。
「舞台」それは一度しかない時間を皆で共有すること。

舞台という最も刹那的な空間で世界を創る。
なんとも彼女らしい生き方だと思う。

「なみおちゃんはすごいよ」
いつも屈託なく言ってくれる彼女に
「そんなこと言うあなたの方がすごいです」
と気恥ずかしく思って日々過ごしている

でも私は、屈託なくそう言う彼女がとても好きだ。

明日からはキャラクターPVの公開などもあります。
まだまだスタートを切ったばかりの音楽劇「ジェイド・バイン」どうかお一人でも多くの方に届くよう、日々邁進していく所存です。

ぜひ色々なSNSもチェックしてみてくださいね！
そして、ぜひたくさん声をかけてください。
皆様のお声ひとつひとつで、きっと私たちは見たことのない景色が見られる。
そう実感しています。

１１月まで、ぜひ一緒に。
よろしくお願いいたします。

なみお